親の家「キレイ」を押売りしてはいけない。

部屋と家計を整える、家計整理アドバイザーの丹羽志津子です。


親が高齢になり、離れて暮らすと家の状況が気になりますよね。「おやかた」という言葉があるくらい。


親がモノを捨てたがらない。

使わないのに、いつまでも残している。

安いからと、必要以上に消耗品を買い込んでいる。


こんな悩みを耳にすることがあります。


私の知人から聞いた話では、高齢のお母さんが一人暮らしをしていた時、6畳一間に溢れるばかりのトイレットペーパーやティッシュペーパーを買い込んでいたそうです。


高齢になったために、同居することになり、新居にはその消耗品を納める場所がなくご近所さんに配ったと、話してくれました。


70代、80代の世代の方は、モノがなくて苦労した経験者ですよね。モノがないことに対して私たちよりも強く不安を抱くのかもしれません。


高齢の方でも、次々と不要なモノを手放し、スッキリとした快適な暮らしを送っている方もいます。

ということは、経験だけではなくその人の「性格」も関係しているのでしょうね。


私が「片づけ」と出会い「整理収納アドバイザー」の資格を取ったとき、実家のモノの多さがやたらと気になるようになりました。


それまでは、見慣れた景色だったのに、急に散らかった場所と感じるようになったのです。玄関の突当りの廊下には、食料品のストックや消耗品のストックが山のように置かれていました。


階段の一段一段には、お米やトイレットペーパー・ティッシュなど指定席のように。


食料品は賞味期限をチェックすると、すでに切れているモノがあり、早めに食べるようにキッチンに移動しました。


実の娘とはいえ、ガチャガチャとモノの整理をされるのは、好きではないタイプの母です。言葉を選びながら接してはいますが、本心は面白くなかったんでしょうね。


母から出る言葉は「ありがとう」じゃなくて「分かったよ」ですから(笑)


階段は危険なので、モノを置かないよう伝えました。それは了承してくれたんです。階段に手すりをつけました。


2階に納戸があり、沢山の消耗品をストックしています。ちょっとした雑貨屋さんレベルの在庫です。


あれから数年たった今、階段を登るのもつらそうな母。モノを持って登るのも、降りるのも片手は必ず手すりを使わないと足元が危険。一度に1個ずつ。片手で持てるだけです。


数年前に玄関と階段の片づけをすませて、良かったと思います。これからは2階に上がらずとも、1階で生活の全てができるように整えるのが良いかと。


しかしこれも私の提案であり、母の意見がそこに一致しないと、喜んではもらえないんですよね。


自分の理想の暮らしを押売りしても、良い結果は得られない。お客様と接するときに、大切にしていることです。


親の場合、自分と他人の境界線が緩いのか、つい自分の好みを押し付けてしまいそうになりますが。自分のキレイを押売りしないことを肝に銘じています。


「モノを持つ基準」を明確にさせること。


これが片づけを円滑に進めていく、秘訣なのだと母との会話で気づきました。


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